銀河鉄道の夜

レビュー

なぜか開き方が・・・

本は素晴らしいのですが、同じシリーズの「幸せな王子」とページを開く方向(右開き、左開き)が違うのが残念です。2冊並べたときの統一感がなく・・・。しっかり厚くて、大人が読むための絵本です。

五十の絵と賢治の名作が織りなす美しいハーモニー

 縦189mm × 横267mm の横長サイズ。右側に本の背中があって、左から右に頁をめくっていく右開きの絵本です。

 鉱石のきらめきを思わせる絵の中のビーズ、クリスタルの輝く様が綺麗ですねぇ。ビーズやクリスタルを配した清川あさみの五十の絵と、宮沢賢治の名作が織りなす美しいハーモニー。一枚一枚、絵本の頁をめくっていくうちに、しんとして静かな海の底へと引き込まれ、死の予感が漂う幻想空間を旅していくみたいな、恐いような、寂しいような心持ちに包まれました。

 静けさの中にきらめきをたたえた絵の数々を胸のポケットに収めながら、死の影と哀しみ、美しい透明感にあふれた宮沢賢治の名作を読んでいく喜び。贅沢なひとときを堪能させてもらいました。

 大好きな『銀河鉄道の夜』にまたひとつ、素敵な絵本が加わって嬉しいなあ。感謝です。

これはすごい

今まで「銀河鉄道の夜」はテレビで下見たことがなかったのでこの本を買ってみました。
ひと味違った「銀河鉄道の夜」を楽しめました。絵がすばらしく、久しぶりに絵本のすばらしさを感じれました。
話を知ってる方でもぜひお読みいただくといいと思います。

クリスタルな名作平成版

『銀河鉄道の夜』は、周知のように、孤独な少年ジョバンニが、友人カムパネルラと銀河鉄道の旅をする物語。
 本書は、清川あさみ、絵本シリーズ最新作『銀河鉄道の夜』。画面で新趣向をこらし、ファンタジックな童話の世界を新たに開拓している。もともと文学なので、言葉だけで語られるものだが、本書は映像効果を新たにねらった絵本式画文一体の著作となっている。絵本というより大人の映像文芸。 
 映像で進めるメルヘンの世界。水素よりも透明な銀河の水、サファイアやトパーズの河原、眼もさめるような白い十字架、鳥を捕る男、踊るインディアン、ハープのような孔雀。
 宮沢賢治が言葉で描いた空前絶後の情景が、ページをめくるたび、目の前に鮮烈に立ち上がる。行き届いた細工が施されている。材質は布、糸、ビーズやクリスタルで織りなす宇宙―名作『銀河鉄道の夜』クリスタル映像版。