- 書名: 鬼官兵衛烈風録
- 作者: 中村彰彦
- 出版社: 歴史春秋出版
- 出版日: 2008-10
- 定価: ¥ 1,600
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レビュー
会津と明治国家との狭間で
主人公の名は佐川官兵衛。幕末、戊辰戦争を会津藩士として戦い抜き、その勇猛果敢な戦いぶりから「鬼官兵衛」の異名を取った人物である。しかし、会津藩で家老まで勤めた彼は、戊辰から10年後、西南戦争で官軍方として戦い、警視隊小隊長として戦死する。それゆえに、会津の忠臣であると同時に靖国神社の祭神でもある。その彼の胸に去来したのはどのような思いであろうか。
可能な限りの歴史資料に基づき、佐川官兵衛という人物を描き出すことに成功している。幕末維新期の知られざる一面に触れる歴史小説として好著である。
