雨ニモマケズ (画本宮澤賢治)

レビュー

今の時代に

ぴったりです。
そういうものに、みんななるべきなんです。

雨ニモマケズの最高傑作

 「雨ニモマケズ」の一節ごとに現れる賢治の世界観を木版画で表した絵本。おそらく誰もこの絵本を越える「雨ニモマケズ」を描くことはできないでしょう。全ての絵が卓越した技法とセンスで美しく魅力的に描かれ、賢治の世界観をよく表しています。版画作品として見ても、その完成度は極めて高いものがあります。この絵本は小林敏也さんの賢治関連作品の集大成であり、最高傑作といえるのではないでしょうか。
 一家に一冊、蔵書として書棚におくべき、価値ある一冊であると思います。

やっぱり賢治はいいですね

この本は賢治の「雨ニモマケズ」の詩をもとに小林 敏也 さんが版画のイラストを付記したものである。「雨ニモマケズ」の詩は冒頭3行ぐらいは皆知っているが、最後まで知っている人は少ないのではないだろうか。この詩の最後は「サウイウモノニワタシハナリタイ」と締められている。この詩はまさに賢治の理想的な生き方が詠われているのである。私も自分を見失いそうになったときは必ずこの本を開くようにしている。詩だけでも十分良いのだろうが、この本の素朴な感じのイラストを見ながら読むとまた違った印象を受ける。

力強い版画と詩がいい

雨ニモマケズ・・・の1行が右ページ中央に、左ページには力強い味のある版画。賢治の生命力あふれる詩をゆっくりかみしめて1ページ(1行)づつゆっくりめくる本です。子供に読みたいと思い買いましたが、大人も賢治の詩を味わうに最適な一冊だと思います。賢治のこの詩は子供時代には感じなかった人生の苦悩と清廉な心にうたれます。「ホメラレモセズ クニモセズ」理想を追いつづける姿に感動します。やはり名作です。