銀河鉄道の夜 (画本宮沢賢治)

レビュー

やっぱり...凡人には、ちょっと難しいなっ!

有名な物語なのに、一度も読んだ事が無かったので、購入してみました。
...子供の読み聞かせに使うには、難解な内容です...読んでいる私も、混乱気味に...「何も聞かないでね!」と強く思いました。
とっても不思議なお話です。

是非シリーズで揃えてください

この画本シリーズは、宮沢賢治の文章をあますところなく絵で表現したすばらしいシリーズです。
しかし表現といっても読み手の感情を阻害するような押しつけではなく
自然に物語に傾倒できるようないわゆる語り部のような感じでしょうか。
各本ごとに多少大きさが違うので、シリーズでそろえても不揃いになりますが、
かえってそれがご愛嬌でしょう。とにかく文庫本では味わえない感動と余韻を得ることの出来るハードーカバーの画本です。
すばらしいの一言です。
プレゼントや学校への寄贈にも是非お薦めします。

圧倒的!

宮沢賢治の世界を「美しく」描いた絵本は沢山ある。
だが、原作の本当の奥深さまでもビジュアル化しようと挑み、そして見事に成功しているのは、小林敏也氏の「画本 宮澤賢治」シリーズが筆頭ではないだろうか。

この「銀河鉄道の夜」でも、愛と孤独・優しさと残酷さ・絶望と希望…といった原作の重層的なテーマを、鮮やかに浮かび上がらせている。
また日本とヨーロッパ・農村と都市・仏教とキリスト教…といった一見相反する世界観も、違和感なく巧みに表現されている。
(さらによく見ると、「ブルカニロ博士」や「よだか」の残像までも…?)

圧倒的な表現力のある絵でありながら、決して説明的にもならず、原作の雰囲気をそのまま拡大し、読者の想像をも広げてくれるような絵本。
色/構図/文字のレイアウトなども隅々まで計算され、デザインされている。
小林敏也氏の入魂の仕事によって、原作の世界をさらに豊かに楽しむことのできる、すばらしい作品である。