- 書名: ダルタニャン物語〈第6巻〉将軍と二つの影
- 作者: 鈴木力衛
- 出版社: ブッキング
- 出版日: 2001-04
- 定価: ¥ 2,100
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レビュー
仁義は物語を救う
このシリーズは高校時代、図書館で借りて読破したが、12年後再読してから
アトスのモンクを説得する台詞の素晴らしさに気づいたのは大学で憲法を
勉強したからだろう。モンクが話のわかる人だったから、あの説得で事態を収拾できたのだけれど。三銃士 二十年後 では奇跡的な生還と勝利を繰り返したダルタニャン アトス ポルトスもいよいよブラジュロンヌ子爵では死んでゆくのだ。アラミスは一人 生き残るけれど「才子才に溺れる」で落武者として死にものぐるいの逃走劇を繰り広げ、すっかり悪役となり果ててしまった。それでも悲劇であろうブラジュロンヌ子爵の読後感が前ニ作に勝るとも劣らないのは随所で良心 情愛 貴族の美徳が社会的地位の高い波及させていく力のある人々によって語られ、行われているからだろう。
