河童曼陀羅

レビュー

河童ばんざい

この書物をひもといて、火野葦平をたんなる兵隊小説作家と見ることは、もうやめてもらいたいと誰しもが思うはずだ。男らしくて純情なこの作家が好きになることは自然な成り行きだろう。この本は豪華だ、贅沢だ。しかし葦平さんのそして多くの作家たちの河童の絵を堪能できるのだから、楽しい限りだ。この大冊を別に手軽な文庫にもできたらうれしい。