烈士と呼ばれる男―森田必勝の物語 (文春文庫)

レビュー

大作家の影で

三島由紀夫氏の自決の影で隠されてしまったもう一人の烈士、森田必勝氏の存在。
彼の短い生涯を愛情深く、様々な資料を元に綴った作品である。
政治思想などに関係なく、彼の生涯は感嘆に値すると感じている。
森田青年がその内面にどのように「死」を育み、その膨大な未来を捨て、自らの命を、彼が思うところの「国のため」に散華させることを選ぶに至ったのか、それを感じ取らせてくれた書であった。