- 書名: 医学生 (文春文庫)
- 作者: 南木佳士
- 出版社: 文藝春秋
- 出版日: 1998-07
- 定価: ¥ 500
- この本の詳しい情報(Amazon)はこちら
レビュー
とても面白くて、サクサク読めます。
とても読みやすい文体で、進路について、人生について、死について、考えさせられる作品です。
高校生、浪人生、大学生の人達に特にお勧めします。
人間くさい
医学部生として、等身大の彼らを見ました。
医学部に憧れを持っている人が見たら、少し心配になるのではないかと心配もしますが。
鬱々として、何かに諦めていて。みんながみんな明確な意思を持って意思を目指しているわけではなく、結構怠けものが多いのは今と変わりません。
「人」が「医療従事者」となっていくさまざまな体験がなんとなく儀式めいていることも、漠然と感じる生死のあっけなさも、伝わってきます。
そのなかでも、医学生は何かにふれることで少しずつ何か深みを持っていく。人間くさくなっていく。
諦観にも似た気持ちを持ちながらも自分たちの仕事の道を見つけていく彼らを見て、医者になりたい、と改めて思いました。
医者の苦悩
将来医者になりたい人は、ぜひ読むべきだと思います。4人の将来医者を目指す若者が、葛藤しながら、医者を目指します。
実習での苦悩・患者さんの死に対する思い…その葛藤の様子が良くわかる作品でした。
開校2年目の秋田大学医学部
南木氏の学生時代の経験を元に書かれた小説です。志望校に入れず秋田に行った仲間達、建設中の校舎等「一県一医大」政策中の医学生はこういう感じだったのかと思いました。
大学生が酒飲みながら今思えばどうでもいい議論するのはどの学部でも、いつの時代も変わらないようですが。
秋田大学医学部にて
本書の舞台となっている秋田大学医学部は,一期校でも無いし,旧帝大でも無い。だから,4人の医学生は何かプライドがあるわけじゃなくて結構ウツなんですね。でもそのウツが,4年間で徐々にちょっと明るいウツになっていく所が凄く良かった。ハイになっている医学生は戒められ、暗いウツになっている医学生は明るいウツになれる、そんな不思議な本だと思います。医学生にオススメ致します。
