落葉小僧 (文春文庫)

レビュー

人生という川の流れの中で

この本が発行された時はまだ南木さんはパニック障害と鬱にはなっていないのかもしれない。
南木さん自身が釣り人であり、多くの作品に釣りのシーンが出てきますが、この作品は6篇全てが釣りに関係しています。そして、その釣りが人生の流れという文脈の中で行なわれています。
出会い、別れ、葛藤、そしてそれを包み込む大きな自然。
釣りと言う遊びは実は人生という川の流れに身を委ねて自然に還れと言っているのかもしれません。
中年釣り人必読。