- 書名: 凧をみる武士―宝引の辰捕者帳 (文春文庫)
- 作者: 泡坂妻夫
- 出版社: 文藝春秋
- 出版日: 1999-08
- 定価: ¥ 450
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レビュー
江戸の風物
1995年にNHK出版から出た単行本の文庫化。『鬼女の鱗』、『自来也小町』につづく、「宝引の辰捕者帳」シリーズの第3弾。
4篇が収められている。
ちょうどNHKでドラマ化された頃の出版らしい。それもあってか、辰がわりと前面に出てきたり、子分の算治の過去が語られたり、キャラクターへの重視が見られるようになっている。
物語としては、どれも水準作だが、これと光るものはないように思った。複雑な筋立てのわりには、ちょっとなあというものが目に付く。
とんぼ玉とか凧とか、小道具の使い方が上手い。
シリーズとしてけっこう書きつづけてきて、ひとつの転換点に来ているのかなあ。
