聖岩(ホーリー・ロック)

レビュー

どこかふしぎ

「聖なる岩」というタイトルに惹かれ、読んでみました。10年前の発行だけれども、すっごく古い本のようにも感じられた。カッパドキア、エアーズロックなど、扱われている場所は大自然を感じさせる普遍的な場所なのだけれども、どうも著者が感じているこれらの場所までの距離感と、読んでいる自分が持っているそれらとの距離感が大きく違っているような気がしてならない。この本の著者ほど、ロマンを持てない。つまり、この10年の格安航空券やネットの発展によって、世界の辺境がどれだけ身近になってきているかが浮かび上がってくる。
もちろん、著者の文章に対する力量はたしかなので、そういった時代背景を抜きにすれば、じゅうぶん「へえ、行ってみたいな」って思えるような内容。