家紋の話―上絵師が語る紋章の美 (新潮選書)

レビュー

身近でも、知らない。でも楽しい

記録されているだけで2万数千種を超えるという
家紋を、上絵師(絵柄を書く職人)である著者が、
該博な知識をおしみなく注いで書いた一冊。

と書くと、宣伝文句のようだが、
面白い。
世界広しといえども、家紋を使うのは、
日本人とヨーロッパ貴族くらいなもの、
というところから、
家紋を実際に描いている著者ならではの
絵柄への思いいれ、「なぜ丸に収めるのか」
「単位が増える(絵柄の数が増えていく)のを見る楽しみ」
などなど、家紋の見どころが満載。

文章もいいけれど、
やはり、絵柄を見ているのが楽しい。