- 書名: 遙かなインパール (新潮文庫)
- 作者: 伊藤桂一
- 出版社: 新潮社
- 出版日: 1995-07
- 定価: ¥ 660
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レビュー
愚かさと偉大さと
日本軍が行った、もっとも愚劣な作戦である、インパール作戦に従事した「祭」兵団の取材記。武器も食料もなく、疫病と闘いながら、現地の少数民族の助力を受けつつ、最善を尽くしつつ、壊滅してゆくさまが描かれている。
筆者としては、「にんにく」や「カメレオン」などの「食」や、「靴」に関する記載が特に印象に残っているが、フランクルも言っているように、結局生還を左右したのは、「希望」の有無であった、というのがポイントであろうか。
ただ、ノン・フィクションという性質のためか、文学作品としては今ひとつの観がなきにしもあらずだが、それは欲張り過ぎというものか。
