しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 (新潮文庫)

レビュー

文句なしの星5つ

小説のストーリーも素晴らしければ
本自体に仕掛けられたトリックも素晴らしい!

文句なしの星5つ、オススメです

泡坂先生の名人芸!

この一作はただただ感動でしょう。よくこないなもん拵えたなという感動。本書は細々とした解説は不要だし,ぜひ何の予備知識もなしに
愉しんで頂きたい。
今からこれが読めるあなたは本当に《しあわせ》だ。できることなら僕も記憶を奪ってもう一回読みたいなぁ。。

期待しすぎた

ここのレビューを見て、すごいすごいと書いてあったので
期待しすぎました・・。確かに最後に教えられたしかけは
ある意味凄い・・ですが正直、だから何なの?という感じ。
だったらもう、見た目から全て「そう」したらよかったのに(←不可能)
ただこういうレビューでなければ手にしなかったと思うし、
内容は読みやすいし短いしそこそこ楽しめるミステリでした

読者に苦心を窺わせない、粋な遊び心


巨大な宗教団体〈惟霊講会〉は、二代目教祖を、読心術ができる
端姉日導にするか、現教祖の孫の清林寺にするかで揉めていた。

ガンジーが間に入り、断食の行で決着をつけることになるが……。



タイトルになっている「しあわせの書」は、〈惟霊講会〉の
教祖の半生とその教えが綴られた布教のための小冊子。

その本には、二重のトリックが仕掛けられており、終盤には、二代目教祖の
継承問題の裏で暗躍する黒幕の恐るべき企みが明かされることになります。



そして、なんといっても、最後に種明かしされる、本書自体の仕掛けが圧巻。
読者に苦心を窺わせず、軽妙ささえ感じさせる作者の職人芸には脱帽です。




結末まで読んで行くと唖然、呆然〜多くの方に楽しんで貰いたい

<読者の幸せのために>
「未読の人のために「しあわせの書」の秘密を明かさないでください」。

こんな注意書きで始まる稚気溢れる書。奇術師としても著名な作者の奇抜なアイデアが楽しめる。

舞台は「惟霊講」と言う100万人以上の会員を要する新興宗教団体。講会では教義の普及のため、「しあわせの書」と言う普及版解説書を作らせる。そして、つきものの跡目争い。頼りない性格ながら教祖華聖の孫清林寺か、若いながらもカリスマ的魅力を持つ瑠璃子か。ガンジー先生を指導者として、断食合戦で決着を付ける事になるのだが...。

"どこにミステリ的要素があるんだよ、どこに秘密があるんだよ"、と思いながら結末まで読んで行くと唖然、呆然。奇術は客の前で芸を見せる(魅せる)事で客を騙し、楽しませるものだが、それを本の上でやってくれました。遊び心満載の本書を是非多くの方に楽しんで貰いたいと思う。