アニマル・ロジック (新潮文庫)

レビュー

時代遅れな英語フレーズ、主人公の視線はあくまで傍観者

友人のお勧めを受け、ボリュームのある本を読み始めました。 現代英語(スラング含む)を入れていますが、最近の言葉からすると、とっても違和感があります。流行り言葉を多様するとすぐに時代遅れとなるいい例でしょう。 主人公のヤスミンに対して感情移住がまったくできない。彼女が傍観者過ぎるから、もうひとりの生物もそう。9.11を過ぎた現在から見ると80sのレクイエム、いやそこまでもいってないですね。最後まで読んだけど、予定調和でがっかりしました。

アニマル・ロジック

とても分厚い本だったが最後まで飽きるということがなかった。
面白い設定で意外性があったし、登場人物が魅力的だった。
この方の本は数冊読んだことがあるが、最も印象に残った。

いつまでも印象に残る本

分厚いなぁ・・・・というのが本を見たときの印象
読みきれるかなぁ・・・・というのが初めの感想でした。
長編が苦手な私でしたが、この本はそれを覆してくれました。

ヤスミンの自由さを楽しみながら、うらやましがりながら
スラスラと読めたような気がします。
そして文中、とても印象的なことがいくつか・・・・
いや、いくつもちりばめられていて、
やっぱり山田詠美ってすごいと思うのです。

そしてラスト!とても印象的!
ヤスミンは自由でよかった!と安堵した気がします。

いつまでもいつまでも、よい印象を残す本。
長編でも、また何度でも繰り返し読みたくなる本です。

これ以降落ちているような

詠美さんの作品の良さは、アニマルロジックでピークだったのかも、
と思います。それ以降、あまり良い作品に
巡り合いません。
「ペイデイ」もまた然り。
退屈でしかなかった残念な一冊です。
アニマルロジックはすごく好きです。彼女は恋愛小説を
書きながらも、読み手に全く別なことを
教えてくれます。読めばきっと解ります

人間の奥底の感情と普遍性を著者流に

色恋沙汰を書かせれば天下一品の著者の初期作品にしては本当に珍しい切り口の作品。
色恋沙汰よりむしろ下記に重きを置かれているように感じます。


「人としてどう生きるのか」
「人として何が一番大切なのか」


感動的な「あの」シーンは著者が心の奥底で
本当に大切にしている「あのこと」を教えてくれる。
いつもはぱーっと遊んでいるように見えて、大切にしている「あの事」。

長編です。
大作です。
ですが、手に取って読んでみて下さい。
山田詠美に対する見方が、少し変わるかもしれません。