バジリスク―甲賀忍法帖 (1) (アッパーズKC (197))

レビュー

現代のバトル漫画の原型

<全巻の評価>

あくまで今見るとバトル漫画としては物足りないが、原作小説が書かれた時代を考えれば、出てくる忍者の使う奇抜な忍法のアイデアの数々は非常に斬新で秀逸。

現代のバトル漫画のように戦闘シーンにおいて複雑な戦略や心理戦がある訳ではないが、ゴム人間とか、ステルス人間、写輪眼の原型とも言える「瞳術」などなど、今あるバトル漫画に出てくる「特殊能力の原型」がいくつも出揃っているというのはスゴい。

あまりストーリーや人物描写に深みは無いが、その分、伊賀と甲賀の忍者同士の10対10マッチはテンポが良く、全5巻ですっきりあっさり話が終わるところが潔い。

素敵漫画

非常におもしろい漫画でした。全5巻で、サクサク読めます。展開が早いと言われる方もいらっしゃいますが、気にならない程度で、むしろ、無駄が無いような、とにかく読み易いです。
ですがこの漫画、バトル、愛、グロテスク、エロス…など、色々と趣向的要素があるので、読みにくい、受け入れられない、そんな方が多々います。
万人受けしないとは言えど、こんな素敵な漫画、読まないのは勿体ないですよ?

完成度の高さ

読み始めると山場に次ぐ山場の超弩級エンターテイメント作品でありながら、この作品を他の娯楽作品群から抜け出して傑作の域にまで押し上げているもの。
それは完成度の高さでしょう。
読み終えてふと振り返ってみると、ストーリーがまるで一枚の絵画……というよりむしろ、完成した一組のパズルのように正しく配列され、合理性の美しさすら感じさせます。
戦いに次ぐ戦いで、理不尽なまでに最後まで戦いなのですが、最初の戦いと最後の戦いの相似性と相違性にひとたび着目し、その観点から全体を見通してみると、全てがなるべくしてなったのだ、という調和の支配する因果の美しさがあります。
非の打ち所のないストーリーというのはこのようなものを言うのでしょう。
『完全な作品』というものを読んでみたい人にお勧めします。

目が素晴らしい。

全5巻。原作が忍者小説で知られる山田風太郎。友人に薦められて一気に読んだ。

主人公の目が良いね。本宮ひろしに通じるものがある。

忍術ではなく異形の者の戦いになっているから現実離れしているけど、見る価値はあるでしょう。
瞳術は「ナルト」に出てくる写輪眼に似ていると思った^^。

今度お客さんに薦めようかな。

キャラが魅力的

アニメから入ったので、原作を読んでないぶん、すんなりと入れました。だいたい原作は漫画を読んでからのほうが、変な期待感持たずに読めるので。
テンポが速いので、もっとゆっくりじっくり進めてもよかったのでは?と思ったので星4つ。
魅力的なキャラ達が死んでいくテンポも速いのでもっと見たいと思うのはわがままでしょうか?妙に話が長すぎて中弛みするよりいいと思いますが。

女性陣はタイプの違うキャラでかぶらないし、それぞれが魅力的。
愛する人と戦うっていうのは、時代劇では結構当たり前だけど、心理的葛藤を甲賀と伊賀という忍者物の定番でやると時代や背景がわかりやすくてすんなり入ってきて面白いです。