レビュー
ごくまじめに書かれている
よく読まずに書かれたらしい無責任なレビューがあるので書いておくが、純文学、詩、大衆小説(時代もの)などを書く作家による小説の書き方で、随筆、私小説から架空小説の書き方まで、丁寧に書かれている。特に、大衆文学で食べている人間としての息遣いが聞こえてくるような箇所があり、派手ではないが着実な作家・伊藤を感じさせて感銘が深い。あと、名は出さずに大岡昇平の悪口を言っているところがあり、ああそうだったのかと思わせられた。別に戦争体験ばかりが書かれているわけじゃあ、全然ないですよ。
ちょっとずれてる。
いきなり自身の戦争体験から始まるのには参った。勿論必要があってそうするのだと著者は言うのだが、うーん―。あまり実用性はなく、この手の本としては真っ先に読むものではないと思う。