ダルタニャン物語 11 (11) (講談社文庫 て 3-16)

レビュー

主人公たちの結末

「三銃士」の部から実に11巻目、銃士ダルタニャンの物語がついに最終巻を迎える。「三銃士」では若さと勇気と友情で結ばれた四人も、その後は自らの欲や野心のためにしばしば敵味方に分かれ、ダルタニャン自身も時に狡猾ともいえる知恵を発揮して時の権力者に仕えてきた。もはや若くも純粋でもない彼らの物語が読者を魅了するのは、それでも四人が最終的には友のために殉ずる心を持っていたからだろう。

その長い友情の物語も、この巻でついに終わる。陰謀が破れルイ14世の反逆者となった知恵者アラミス、彼の片腕となる剛勇ポルトス。そして、反逆者征討軍の司令官に任じられたのは銃士隊長ダルタニャンだった・・・。

ダルタニャン、アトス、ポルトス、アラミス。四人の勇者にも、それぞれの最後が訪れる。アトスの子ラウル、そして忠実な従者たちをふくめ、大河ドラマを彩った主人公たちがどのような結末を迎えるのか、この巻ですべてが語られることになる。

途中で中だるみの巻もないではなかったダルタニャン物語だが、最後の10・11巻は素晴らしいスピード感で息をつかせぬ迫力だ。主人公たちの結末を、ぜひ自分の目で確かめてほしい。