- 書名: ゆで卵 (角川文庫)
- 作者: 辺見庸
- 出版社: 角川書店
- 出版日: 1998-10
- 定価: ¥ 500
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レビュー
俗情を俗念のまま書いた寝物語
と自作を文庫版あとがきで解説したのは著者の辺見庸氏です。佐藤優氏と共に辺見氏の思想的な著書に多くの感銘を受けてきましたが、初めて読んだ小説は寝物語(=著者曰く、生きる元気にも死ぬ元気にも繋がりはしない)であるるが故に、☆3程度のものでしょう。
しかし、短編の舞台は世界をかけめぐり、エロスは無辺の広がりを有し、地下鉄サリン事件に遭遇する等その定められた運命から紡がれた各編はそれぞれに深みがありました。本書をとろとろと話し話される寝物語と初めから捕らるなら、十分読み応えがあると思います。
おもしろいというのじゃないけど。
表題作「ゆで卵」など、どれもに食べ物がからむ短編集です。この方の作品って、私は「もの食う人びと」しか読んだ事なくって、
そのイメージで読んだのでちょっとびっくりでした。
「もの食う人びと」は、エッセイ?みたいな感じで、
結構まじめなテーマばかり扱ったものだったので。
「ゆで卵」は・・・なんとも言いがたいです;
読みやすいのは読みやすいです。
ただ、『オモシロイ』というのとはちょっと違うような。。。
ぜひおすすめ!という感じじゃないかな。
でも、読んでいて、巧いなぁ、という感じがしました。


