恋形見 (角川文庫)

レビュー

苦難の篭城戦

 会津藩、松平容保と照姫の悲恋 
 美濃の郡上郡、凌霜隊
 阿波徳島藩の稲田騒動
 元新選組隊士 橋本皆助

の4つの短編が収められた本です。
いずれも、幕末から明治にかけて。
時代の変化によって起こった出来事が題材となっています。

 会津の篭城戦の最中、城内で妻女達がみな紋付を着ていた。

 しかも、包帯などが切れたため、衣装を解いてかわりにし、内掛けなどを戦傷者の布団としたため、「奇怪にも美しい光景」になった。
 というくだりがとても印象的でした。