英傑の日本史 源平争乱編 (角川文庫 い 13-52)

レビュー

マニア向け?

「逆説の日本史」を読んでいる人から見ると、かなりの部分に焼き直し感を感じるかもしれませんね。実際清盛、頼朝、義経みたいなメインキャラの部分はまんま持ってきたのではという錯覚すら覚えます。本作の真骨頂はニッチキャラ(梶原景時とか平重衝とか)の章にあると思います。擦れからしの歴史好き(わたしもそうですが)には非常に楽しめます。

井沢史観の人物描写

「逆説の日本史」を長期執筆中の著者の人物伝。

特徴としては
・もちろん井沢史観
・1名あたりの記述がシンプル
・知名度という尺度でなく、時代に与えた影響力といった尺度で取りあげられている
といったところでしょうか。

言霊信仰、怨霊信仰、国防論といった点に特徴がある「井沢史観」を受け入れられる方にはお勧め。
特に一人ひとりの記述がシンプルなので、通勤電車の中で読むには非常に良い読み物でした。
歴史好きな私でも4割くらいは「どんな人だったっけ?」の人が登場しますので、それほど歴史に興味がない方にはより新しい発見がある本かもしれません。