- 書名: 甲賀忍法帖 (角川文庫)
- 作者: 山田風太郎
- 出版社: 角川書店
- 出版日: 2002-12
- 定価: ¥ 620
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レビュー
風太郎未体験の方に、まずおすすめしたい一冊
特異な技を持った伊賀組、甲賀組それぞれの十人衆が、トーナメント勝負のような死闘を展開していくストーリー。一読、あまりの面白さに呆然とさせられ、しばらくの間、山田風太郎の作品をあれこれと、むさぼるように読んでいきました。
忍者それぞれの技が、実にユニークで奇奇怪怪、驚きに満ちていること。まるで妖怪変化の如き忍者たちの、尋常でない勝負の行方の意外性。「こいつはやるんじゃないか」と注目していた忍者が、ひとり、またひとりと消えていくスリリングな面白さ。傑作ぞろいの風太郎忍法帖のなかでも、キャラの無類の魅力と、ぎゅっと凝縮された話のスピーディーな展開にわくわくさせられたことでは、これが一番! 続いて、『柳生忍法帖』『柳生十兵衛死す』『魔界転生』あたり、首までずっぽり浸かって読みふけったものでした。これから読む方が、本当にうらやましい。
本作品をマンガにして描いたせがわまさきの『バジリスク 甲賀忍法帖』(単行本・全5巻)もいいですよ。おすすめ。
ちなみに、山田風太郎作品のマイ・ベスト5は、『妖異金瓶梅』『甲賀忍法帖』『明治断頭台』『おんな牢秘抄』『夜よりほかに聴くものもなし』。風太郎ワールドのめったくた楽しく、面白きこと哉。読書の至福のひとときに、きっとわくわくさせられますよ。
忍法帖第1弾
山田風太郎忍法帖は現在読んでも色あせていない大傑作シリーズですが、これはその記念すべき第1弾で、映画「SHINOBI」の原作でもあります。
忍法帖シリーズはいろいろなパターンがあるのですが、これは最もオーソドックスなトーナメントパターンです。甲賀、伊賀それぞれ10人の特殊技能を持った忍者が戦い、敗れて勝ち残ったもの同士がさらに戦っていく。スピード感があり、読み出したら止まりません。
最近のつまらないハリウッド映画よりもよっぽど楽しめますよ!
最もキャラが立った作品
他の山田風太郎先生の作品で、こんなに大人数で戦う作品は、名前と忍法だけで、キャラはたっていないが、この甲賀忍法帖は、大半のキャラが立っている。
一人一人の個性が際立ち、それぞれの忍法も『無敵じゃないか』と思えるほど、強そうなのだが、戦う相手が相性が悪く、負ける展開が実に面白い。
主人公、甲賀弦之介が、この忍法合戦を知り、戦う決意を固めるが、愛する朧を討てるのか?
朧が自分を裏切ったのかと悩むシーンが実に読んでいて切なくなります。
『バジリスク』のコミック、アニメを観た方も、是非とも本家本元の『甲賀忍法帖』を読んでほしい。
山田風太郎の文章の美しさ、魅せる文章の力に、のめりこむ事間違いなしです。
見事な騙し合い
この本を読む前、きっとこの本に出てくる忍者たちは
正々堂々な戦いをするんだろうと、何故か思っていました。
読みはじめてみてびっくりしました。
戦い始めから、全ては殺すが勝ちの騙し合い。
きっと読むと惹き込まれると思います。最後まで展開が予想できません。
