- 書名: 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族 角川文庫
- 作者: 森鴎外
- 出版社: 角川書店
- 出版日: 1967-02
- 定価: ¥ 420
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レビュー
安寿可愛いよ安寿。
『山椒大夫』は鴎外先生の作品の中でも平易であり、
筋書きもベタベタながら哀愁をそそり、親しみ易い。
健気さ賢さを備えた安寿は、理想の姉の像として永久に残ると思う。
『魚玄機』は鴎外先生にはまれなメロドラマ作品である。
一介の天才少女詩人が世に名を馳せてから道を踏み外すまでが描かれており、
この話は新潮文庫版には収録されていない。
近代の中島敦的な中国ネタの歴史小説の原点がここに見える気がする。
『最後の一句』も大人びた少女の健気さ、芯の強さが際立つ作品である。
鴎外先生は健気な娘さんを書くのが地味に上手いと思う。
総じて星五つ!買って損なし!
ジャケ買いも当然アリだと思いますよ(笑)
