- 書名: 恐るべき子供たち (岩波文庫)
- 作者: 鈴木力衛
- 出版社: 岩波書店
- 出版日: 1957-01
- 定価: ¥ 420
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レビュー
きっと、ある種の人には意味不明な作品 
実は大学一年の時、俺はこの作品を脚色して上演したことがある。しかし推薦したのは他人であった。その当時から、よく分からん小説だと思っていた。萩尾望都の漫画があるので有名だったようだが、そっちを読んでも同じように分からない。筋はちゃんとあるし、恋愛もある。なのにその、ポールのアガートへの恋というのがまるで真実味がない。だってコクトーは同性愛者だから、女への恋なんか描けないのである。ポールにとって重要なのは一貫してダルジュロスなのである。これぞ、同性愛者か女でなければ理解できない小説であるといえよう。
Reception
傷だらけの身体を抱きしめて
サルペートリエールに向かう
アトリードの地獄から抜け出し
魔法の亡霊を支配して
魔法の亡霊を支配して
痣だらけの背中を向けて
アンティノエで死ぬことを望む
テオドラの元から離れてからは
自分の居場所もわからない
自分の居場所もわからない
この気狂い病院の
白い壁の
応接室を
俺とお前の二人が
西日のあたる窓の下で
血みどろの白衣に迎えられて
黒い毒の丸薬と注射器と
エリザベートの虜になって
ルドールにたどり着くまで
お前を腕に抱いていた
お前を腕に抱いていた
雪の欠片が俺をさらってく
いつまでもこの部屋を離れない
ミカエルの言うことを聞けば
パントマイムは終わったのに
パントマイムは終わったのに
この気狂い病院の
鉄格子の
応接室を
俺とお前の二人が
西日のあたる窓の下で
血みどろの白衣に迎えられて
by TokyoNightKnight
わからん
約に問題があるのか、コクトーの文章自体に問題があるのか、はたまた私なのか、小説の描こうとするものがまったく理解できなかった。
4人の「子供たち」の思考や行動に共感もできなければ反発もできない上に、いったい何らかの意味があるのかどうかさえわからないのだ。
心理小説といわれる割には、その心理が描けていないのではないかと思う。出版当時には斬新であったのかも知れない状況設定も今では古臭く感じてしまう。
独特の雰囲気
世間から離れた状態で生活し続ける姉弟の話。彼女たちは、まるで夢の中で暮らしているかのよう。
無秩序ともいえる部屋の中で、姉と弟が互いを愛し合い、傷つけあいながら、暮らしている。
愛するあまり、悲劇的な最後を迎えてしまう。
不思議な雰囲気のある作品。
子供の世界を描いている。
目をそむけるな
タイトルがイカス。内容は、やはり詩的文章。表現が良い。原語で読まねば。「美の特権はすばらしいものである。美は美を求めないものにさえも働きかけるのだ」
なんだか太宰を喚起するのは私だけか。
子供は残酷である、目を背けてはいけない事実のように思う。
